嵯峨鳥居本
−重要伝統的建造物群保存地区−
〜古都・スポット風景〜

愛宕神社一の鳥居
愛宕神社一の鳥居
紅葉に包まれた一の鳥居界隈は往時の風情が一段と漂います。

北は愛宕山麓の南から、東は山越(広沢池の東方)、南は桂川、そして西は小倉山の山麓に囲まれた付近に広がる広い地域は「嵯峨野」あるいは単に「嵯峨」と呼ばれ、現在では観光の名所としてもよく知られています。

嵯峨野は、5世紀末頃から、太秦(うずまさ)を根拠としていた渡来系の豪族・秦氏(はたうじ)により開発されたといわれています。嵯峨野は当時から風光明媚な地であったようで、、平安時代の頃からは、皇室関係の別荘が次々と建てられたといいます。そして天皇をはじめ貴族などがしばしば遊猟を行ったり、大堰川(おおいがわ。桂川のうち、嵯峨嵐山の麓に架かる渡月橋付近から上流にかけての流域の愛称)での船遊びなどの遊興を楽しんでいたといいます。そのようなことから嵯峨(野)は歌枕として使われるようにもなりました。古典和歌に詠まれる名所を指すものとしてしばしば使われる歌枕は、和歌に詠むにふさわしい由緒ある地名(名所)があるとされ、思うままに勝手な地名を詠むことは許されませんでした。また「古今集」「枕草子」「源氏物語」「平家物語」や松尾芭蕉の「嵯峨日記」など多数の文学作品にも取り上げられました。

鳥居本地区へと続く道
鳥居本地区へと続く道
嵯峨野は古くからの景勝地で四季を通じて心安らぐ場所です。渡月橋と桂川の水系を眺めてから竹林を抜けてくると自然と鳥居本地区へやってきます。

地名としての嵯峨鳥居本(とりいもと)はその嵯峨野の西北に位置しています。そして国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている嵯峨鳥居本地区は、更にその西北の奥まった所(奥嵯峨)、愛宕山(あたごやま)の麓に位置し、愛宕街道に沿った長さ約650メ−トル、面積約2.6ヘクタ−ルの地域です。この地域は、情緒ある町並みと景観保存のため、昭和54年(1979)2月京都市の「伝統的建造物群保存地区」に指定され、そして更に同年5月には国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。

町家風の民家〜下地区〜
町家風の民家〜下地区〜
民家には京格子や虫籠窓(むしこまど)が見られます。
嵯峨野を案内している人力車もやってきます。お客さんの記念撮影の為止まっています。ここの道は緩やかながら登り坂になっていますが、それも気にせず人力車は進みます。

この嵯峨鳥居本地区は室町時代末期頃、農林業や漁業を主体とした集落として開かれました。その後江戸時代中期になると、火を司る神として「鎮火の神」、「火防の神」などと呼ばれ、火伏せ・防火に霊験のある神社として広く信仰を得ている愛宕山山頂にある愛宕神社への参詣が盛んとなりました。 嵯峨鳥居本地区は愛宕神社へ参詣する際の通過点となっていたことから、愛宕神社の門前町としての性格をもつようにもなって、農家に混じり町家、茶店なども建ち並ぶようになりました。そして農村としての性格と共存しながら発展してきたのでした。

土産物屋〜下地区〜
土産物屋〜下地区〜
周囲の自然環境とマッチした土産物屋が並んでいます。

嵯峨鳥居本地区の中ほどには、空海が創建し、後に法然によって念仏寺となったとされ、無縁の石仏・石塔約8000を納める寺として知られる化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)があります。

そして愛宕神社に向かって嵯峨鳥居本地区を抜け出る辺りには愛宕神社一の鳥居があります。

化野念仏寺へと続く石段
化野念仏寺へと続く石段
右側の道に沿って行くと愛宕神社一の鳥居へ向かいます。

化野念仏寺辺りから北西方面に広がる一の鳥居に近い上地区には、古い茅葺き屋根の農家風の民家が、一方南東方面に広がる下地区には、瓦葺きで京格子や2階に虫籠窓(むしこまど)やばったり床几(しょうぎ)を備えた町屋風の民家が残っており、約650mの間に古い家並みの民家の様子が徐々に移り変わって行くのが分かります。

一の鳥居と茅葺き屋根の町並み〜上地区〜
一の鳥居と茅葺き屋根の町並み〜上地区〜
和食のお店が並んでいます。看板料理は夏の鮎料理です。

伝統的建造物として今日残っているのは、江戸時代末期から明治期に建てられたものが多く、豊かな緑につつまれて往時の歴史的景観を形成しています。

一の鳥居のすぐ横にある茶店、平野屋は創業400年以上続く老舗茶屋で、江戸時代の姿を今に伝えています。

一の鳥居と茅葺き屋根の茶店〜上地区〜
一の鳥居と茅葺き屋根の茶店〜上地区〜
一の鳥居のすぐ横に建っているのは老舗茶屋の平野屋。
紅葉の季節になるとその景観を写真におさめようと多くの人で賑わいます。

【アクセスマップと近隣の観光スポット】
※マップの操作については下記をご参照ください。

【マップ掲載番号の説明】

図中の右上に表示されている「地図」をクリックして、その下に表示される「航空写真」をクリックし、図を拡大表示する(下記「マップの操作について」参照)とよりはっきりと見ることができます。
  1. 八体地蔵
  2. 案内板
  3. 町並み保全地区
  4. 清滝街道
  5. 化野念仏寺
  6. 嵐山高雄パークウェイ
  7. 一の鳥居
  8. 愛宕街道
  9. 愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)
  10. 愛宕山・愛宕神社(マップの左上にあるマイナス(−)ボタンを4回押して下さい。)

マップの操作について

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posted by はんなり・ジャーニー at 20:36 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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