平安神宮−神苑−
〜古都・スポット風景〜

栖鳳池と泰平閣(東神苑)
栖鳳池と泰平閣(東神苑
神苑にある泰平閣(たいへいかく)は京都御所から移築されたもので、広大な栖鳳池(せいほういけ)の上にたって池の東西を結んでいます。
泰平閣内は通路に沿って腰かける場所が設けてあるので、一時の休息をとりながら周囲の美しい景観を楽しめます。

平安神宮は、明治28年(1895)3月15日、「平安遷都千百年」を記念して桓武天皇(かんむてんのう)を祭神として創建されました。また神武天皇即位から2600年(皇紀2600年)に当たる昭和15年(1940)には、平安京最後の天皇である孝明天皇(こうめいてんのう)が増祀(ぞうし)され、以来、桓武天皇と孝明天皇を祭神として今日に至っています。

そして平安神宮神苑(しんえん)は、その社殿を囲むようにして造られた庭園で、南神苑・西神苑・中神苑・東神苑の四つの庭から構成されています(下記苑内概観図参照)。

作庭に当たったのは、山県有朋(やまがたありとも)の別荘、無鄰菴(むりんあん)庭園、円山公園等の庭園を手がけるなど明治、大正期に活躍した造園家として知られる小川治兵衛(おがわじへえ)です。

平安神宮神苑は、明治を代表する池泉回遊式庭園として国の名勝に指定されています。

南神苑(みなみしんえん)(平安の苑(その))

翔鸞池(しょうらんいけ)
翔鸞池(しょうらんいけ)
平安時代の風雅な面影が偲ばれるような空気が漂います。

神苑の入り口の門をくぐって最初に訪れるのが南神苑です。門をくぐった時に正面に最初に目に入ってくるのが、八重紅枝垂桜(やえべにしだれざくら)です。この桜は「里帰り桜」ともいわれ、その昔、公家の家格の頂点に立った五摂家の一つ、近衛家に伝わる「糸桜」を津軽藩主が持ち帰って育て、その後長年の時を経て、平安神宮が創建された明治28年に仙台市長から寄贈されたことで、再び京都に戻ってきたことからそう呼ばれています。

神苑には、平安時代の庭園の特色として挙げられる野筋(のすじ)(道筋)と遣水(やりみず)が設けられています。野筋は作庭の技法で、平安時代からあったとされています。起伏のある野原の風景を庭に再現し、その間に水を流して、自然の素朴な風景のもつ趣きを庭の中に表現しています。

また南神苑には、竹取物語、伊勢物語、古今和歌集、枕草子、源氏物語といった平安時代の代表的な文学書に登場する200種余りの草木が植栽してありますので、平安の昔をしのびながら苑内をそぞろ歩くのもいいものです。

南神苑写真集神苑写真集(9枚の写真が表示されます。)
写真 
神苑の入り口をくぐると、正面(写真右手)の八重紅枝垂桜(やえべにしだれざくら)が出迎えてくれます。満開の頃ともなると見事な姿を見せてくれます。
奥に見える丹塗(にぬ)りの色鮮やかな高い建物は白虎楼(びゃっころう)です。

西神苑(にししんえん)

白虎池(びゃっこいけ)
白虎池
白虎池(びゃっこいけ)に浮かぶ睡蓮(すいれん)。

神苑を抜けて次に訪れるのは、ここ西神苑です。

苑の中心には白虎池(びゃっこいけ)があります。また北側には神苑でただ一つの、小さいながらも、滝があります。

白虎池のほとりには、伊勢系・肥後系・江戸系を中心に日本古来の品種ばかり約200種類・約2000株とされる花菖蒲(はなしょうぶ)が植栽されています。初夏には紫や白の花が池のほとり一面に咲き競います。6月には白虎池上に「八ツ橋」が架けられますので、この橋を歩きながら観賞することもできます。

一方、白虎池の水面には睡蓮とその仲間である河骨(こうほね)が浮かび、初夏から秋口にかけて彩りを添えます。

西神苑写真集西神苑写真集(7枚の写真が表示されます。)
写真 
白虎池
白虎池(びゃっこいけ)に浮かぶ睡蓮と池畔(ちはん)の花菖蒲(はなしょうぶ)。

中神苑(なかしんえん)

蒼龍池(そうりゅういけ)
蒼龍池(そうりゅういけ)
つがいでしょうか。二羽の鴨が小岩に憩って、のんびりと会話でもしているようです。

西神苑から小川沿いに林間を抜けると、視界が開けて、苑の中央にある蒼龍池(そうりゅういけ)の風景が目に入ってきます。蒼龍池の東側には珊瑚島が浮かんでいます。珊瑚島までは飛び石が配置されて、臥龍橋(がりゅうきょう)と呼ばれる橋を形成していますので珊瑚島まで渡ることができます。この飛び石には、安土桃山時代の天正年間(1573〜1592)に豊臣秀吉によって造営された三条大橋と五条大橋の橋脚が使われているといいます。これらの橋はかつて三条通、五条通で鴨川を東西に結ぶのに架けられていたものです。

蒼龍池の周囲には、5月上旬から下旬の花期には紫一色に彩る杜若(カキツバタ)およそ1000株が群生しています。その中の一画に「折鶴」(おりづる)という光格天皇(こうかくてんのう)御遺愛の珍種もあります。

蒼龍池にも睡蓮(すいれん)や河骨(こうほね)が浮いていて、初夏には風趣に富んだ景色となります。

中神苑写真集神苑写真集(8枚の写真が表示されます。)
写真 
蒼龍池
西神苑から続く鬱蒼とした林間を抜けると蒼龍池(そうりゅういけ)が目の前に広がってきます。

東神苑(ひがししんえん)

栖鳳池
栖鳳池
栖鳳池(せいほういけ)の水面は周りの風物を鏡面のように映し出し、格別な風情を醸し出しています。

最後に訪れるのが東神苑です。ここに足を踏み入れると、先ずその雄大な景観に圧倒されます。

神苑には広大な栖鳳池(せいほういけ)が広がっています。池には鶴島(つるしま)、亀島(かめしま)と呼ばれる二つの島が浮かんでいます。

池の西側には尚美館(しょうびかん)(通称、貴賓館(きひんかん))がたち、南側には池の東西を結ぶ泰平閣(たいへいかく)(通称、橋殿(はしどの))が架かっています。この尚美館、泰平閣は何れも大正の始めに京都御所より下賜された建物ということです。

泰平閣の中にはその真中を通路が通っていて、その両側には腰掛けが据えられています。腰掛けて休むと、広大な栖鳳池と周囲の風景が一体となって眼前に迫り、水面に映り込む光景は正に必見ものです。

栖鳳池の周囲には八重紅枝垂桜をはじめ、さつき・つばきなど多様な花木が植栽されており、花期の頃には水面に写りこむ花々の風情ある美しい姿を観賞することができます。

東神苑写真集神苑写真集(6枚の写真が表示されます。)
写真 
尚美館(貴賓館)
尚美館(しょうびかん)(貴賓館(きひんかん))は泰平閣(たいへいかく)とともに大正の始めに京都御所より下賜されました。

【苑内概観図】
※図の操作については下記をご参照ください。

【図中番号の説明】

図中の右上に表示されている「地図」をクリックして、その下に表示される「航空写真」をクリックし、図を拡大表示する(下記「マップの操作について」参照)と、例えば中神苑(図中番号17)にある臥龍橋(図中番号22)の飛び石の配置を見ることができます。
  1. 平安神宮應天門(おうてんもん)
  2. 神苑入口
  3. 神苑
  4. 平安の苑
  5. 八重紅枝垂桜(桜は苑内各所に植栽してあります。)
  6. 東屋
  7. 翔鸞池(しょうらんいけ)
  8. チンチン電車
  9. 西神苑
  10. 茶室「澄心亭(ちょうしんてい)」
  11. 出島
  12. 白虎池(びゃっこいけ)
  13. 八ツ橋
  14. 睡蓮(すいれん)
  15. 河骨(こうほね)
  16. 神苑
  17. 蒼龍池
  18. 折鶴(おりづる)
  19. 東屋
  20. 珊瑚島
  21. 臥龍橋(がりゅうきょう)
  22. 睡蓮(すいれん)
  23. 地主社
  24. 神苑
  25. 鬱金桜(うこんざくら)
  26. 栖鳳池(せいおういけ)
  27. 亀島
  28. 鶴島
  29. 尚美館(通称、貴賓館)
  30. 泰平閣(通称、橋殿)
  31. 神苑出口
  32. 本殿
  33. 内拝殿
  34. 大極殿
  35. 西内廻廊
  36. 東内廻廊
  37. 白虎楼
  38. 蒼龍楼
  39. 額殿
  40. 神楽殿
  41. 華頂山(東山三十六峰の一つ)(図の左上にある−(マイナスボタン)を3回クリックして下さい。右下に表示されます。)

マップの操作について

  • マップの上でマウスを任意の方向に動かす(ドラッグする)と表示範囲が変わります。
  • マップの左にある+(プラス)ボタンをクリックする毎にマップが拡大され、−(マイナス)ボタンをクリックする毎にマップが縮小されます。
  • 図の右上にある[地図]のボタンをクリックすると地図タイプを切り替えることができます。
  • 非表示にした吹き出しを再度表示するには、赤いアイコンをクリックして下さい。
  • 最初の状態に戻すには、キーボードのF5キーを押下してください。

近隣の観光スポット情報

平安神宮應天門から南へまっすぐ延びる神宮道を仁王門通まで出て、そこから水路(琵琶湖疏水)に沿って東へ行くと、無鄰菴、南禅寺を訪れることができます。
更に、南禅寺前の鹿ケ谷通(ししがたにどおり)に沿って行くと禅林寺(永観堂)を訪ねることができ、そこから哲学の道法然院、銀閣寺と辿っていくことができます。

一方、仁王門通で曲がらずそのまま真っすぐ南へ行き、更に三条通も渡って真っすぐ行くと、青蓮院、知恩院、円山公園、八坂神社等を訪ねることができます。

posted by はんなり・ジャーニー at 09:54 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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