
本殿覆屋(国宝)-宇治上神社-
宇治平等院と宇治川を隔てた世界遺産
宇治川
宇治上神社は平等院(世界遺産)とは宇治川を挟んだ右岸にあり、宇治院が平等院と改まってからは平等院の鎮守として崇敬されてきました。宇治上神社の近くには宇治川寄りに宇治神社(本殿は重要文化財)があり、それぞれ離宮上社(かみしゃ)、離宮下社(しもしゃ)とも呼ばれていました。宇治上神社は世界遺産に指定され、その本殿と拝殿は国宝に指定されています。
決して広い敷地とは言えず、こじんまりした神社で、一見近所にある普通の神社といった感じですが、やはり歴史と荘厳さが感じられます。
日本最古
入口から拝殿を望む-宇治上神社-
宇治上神社の本殿(国宝)は、日本最古の神社建築として知られる3つの内殿とそれらを覆っている覆屋(おおいや)から構成されています。私たちが見ているのはこの覆屋です。
本殿は平安時代後期の遺構で、内殿3社はどれも一間社流造(いっけんしゃながれづくり)という手法によって造られています。その内殿3社には応神天皇、仁徳天皇、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)を祀ってあります。菟道稚郎子と仁徳天皇は応神天皇の皇子で、仁徳天皇は菟道稚郎子の異母兄にあたります。
左殿(向かって右端)に菟道稚郎子、中殿(真中)に応神天皇、そして右殿(左端)に仁徳天皇を祀ってあります。
これらは大きさも異なっていて、中央の内殿が一番小さく、次に大きいのが左殿、一番大きいのが右殿となっています。
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【本殿内部概略図】
また、それらの造られた時期も異なっていて、左殿は平等院鳳凰堂(国宝。天喜元年(1053 )の建立。)に次ぐ時代のものとされ、中殿は左殿に前後する頃のもので、右殿はそれらより多少遅れた時期のものとされています。
互譲
重要文化財。
菟道稚郎子は父応神天皇の寵愛を受けて、応神天皇40年(309)1月に皇太子に立てられました。その翌年応神天皇が崩じたため、皇太子である菟道稚郎子が天皇に即位するところですが、菟道稚郎子は即位せず、異母兄の大鷦鷯尊(おおさざきのみこと、後の仁徳天皇)に皇位を譲ろうとしました。しかし大鷦鷯尊もまた菟道稚郎子に譲ろうとして、互いに皇位を譲り合ったとされます。
そして皇位を譲り合うこと3年、天皇が空席のままでは天下の煩いになると思い悩んだ菟道稚郎子は、自らの命を絶つことで異母兄の大鷦鷯尊に天皇の位を譲ることに決着をつけたと伝えられています。
宇治七名水
桐原水を囲う建屋-宇治上神社-
宇治は宇治茶の産地として知られています。宇治茶は室町時代頃から栄え、その宇治茶の象徴として宇治七名園が作られました。同時にお茶に不可欠な水にも宇治七名水が定められたとされます。
宇治上神社の境内には桐原水(きりはらのみず)と呼ばれる、今も湧き出ている湧き水があります。この桐原水は宇治七名水の一つとされました。現在他の六名水は失われてしまいましたが、この桐原水だけが現存する最後の一つとなっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 宇治上神社 |
| 所在地 | 宇治市宇治山田59 |
| 御祭神 | 応神天皇 仁徳天皇 菟道稚郎子 |
| 文化財 |
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【境内概観図】※図の操作については下記をご参照ください。
【マップ掲載番号の説明】
- ※
- 図中の右上に表示されている「地図」をクリックして、その下に表示される「航空写真」をクリックし、図を拡大表示する(下記「マップの操作について」参照)とよりはっきりと見ることができます。
- 入口
- 清め砂
- 拝殿
- 桐原水
- 摂社春日神社本殿
- 本殿
- 紫式部像(下記「近隣の観光スポット情報」を参照)
図の操作について
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近隣の観光スポット情報
上記【境内概観図】の中の左上に表示されているマイナス(−)ボタンを3回クリックすると南西の方角(左下)に宇治神社、宇治川、平等院があることが分かります。この地図では少し分かりづらいですが、宇治川には宇治上神社から宇治神社を通って、平等院へ行ける赤い橋が架かっています(かなり目立つ橋です。)。平等院へは、宇治川の勢いある流れを眺めてゆっくり散策しながらでも訪れることのできる距離です。
一方、左上には国内唯一の源氏物語に関する博物館である源氏物語ミュージアムがあります。宇治上神社の入り口を出て右手に通じる道を歩いて行くと訪れることができます。
更にマイナス(−)ボタンをもう1回クリックすると、左上に京阪電車(本線は大阪の中之島・淀屋橋駅から京都の三条・出町柳間を結ぶ私鉄で、宇治線へは本線の中書島駅で乗り換えとなります。)の宇治線の終点である宇治駅が近くにあることが分かります。
また、宇治橋西詰の交差点(図中番号7)には紫式部像(下記写真参照)が建てられています。


