
産寧坂(三年坂)
梅の香りがほのかに漂ってきました。
産寧坂(さんねいざか)は、「清水の舞台」で知られる清水寺の仁王門前から西北の方へ向って伸びる、その表参道である清水道(松原通)のほぼ真ん中にあたる来迎院経書堂の角から北へ入った下り坂の所です。

産寧坂(三年坂)
産寧坂は、急な勾配の石畳の石段で、その両側には陶器屋、ひょうたん屋、竹細工屋、版画屋、骨董屋、呉服屋といった旧めかしい店や茶屋が所狭しと隙間なく並んでいます。人通りが多いにもかかわらず、なんとなく慎ましやかでおっとりとしたように思えるのが印象的です。
産寧坂は、安産祈願の子安観音(こやすかんのん。安産や幼児の成長を守護するという観世音菩薩)への参詣道として大同3年(808)に開かれました。子安観音は、聖武天皇、光明皇后の祈願所として伝わり、清水寺(宝亀9年(778)創建。世界遺産。)にあって、安産に信仰を集めてきた子安塔(こやすのとう)に祀られています。子安塔は、明治の終わりまで清水寺・仁王門の左手前に建っていましたが、その後、本堂の南に位置する丘の上に移築され、今日に至っています。
産寧坂は、大同3年にできたことから三年坂と言われたり、清水寺に参拝した人がこの坂で祈願を再び深くするというところから再念坂とも言われたりしますが、子安塔に続く坂である所から「産寧坂」といわれるのが一般的で、この坂を通って清水寺に参詣すると安産する(安らか(寧)に産む)と言われています。

産寧坂(三年坂)
そして産寧坂を下ってさらに真っすぐに北の方へ向かって行った所が二寧坂(にねいざか)です。二寧坂は石畳のなだらかな坂道で、道の両側には旧くからの古道具屋、陶磁器屋、土産物屋などが軒を並べています。産寧坂の店々と同じようにこちらも慎ましやかでおっとりとした構えが印象的です。

二寧坂(二年坂)
ちなみに、二寧坂は、産寧坂の下(産寧坂へと向かう手前)にあるところから二寧坂とも、大同2年(807)にできたことから二年坂とも言われています。


竹久夢二寓居の跡〜二寧坂(二年坂)〜
店の入口の上には「港屋」の屋号が掲げてあります。夢二は、30歳の大正3年(1914)、東京の日本橋呉服町に「港屋絵草紙店」を開店しました。夢二は、その店に来店した彦乃と出会うことになったのでした。その時の「港屋」の名がここにも掲げてあるのでしょうか・・・。
産寧坂を下って二寧坂を抜け、真っすぐ北へ500m程行くと維新の道、高台寺、ねねの道、石塀小路の方へと出ます。産寧坂からの道筋は、その先の「石塀小路」も含めて国の「重要伝統的建造物群保存地区」に含まれていて、京都の中でもこの辺りは、歴史を感じながらそぞろ歩きするのにいい所です。

一念坂
【アクセスマップと近隣の観光スポット】
※マップの操作については下記をご参照ください。
【マップ掲載番号の説明】
- ※
- 図中の右上に表示されている「地図」をクリックして、その下に表示される「航空写真」をクリックし、図を拡大表示する(下記「マップの操作について」参照)とよりはっきりと見ることができます。
- 清水道(松原通)
- 産寧坂(三年坂)
- 明保野亭
- 二寧坂(二年坂)
- 竹久夢二寓居の跡
- 一念坂
- 法観寺八坂の塔
- 維新の道
- ねねの道
- 石塀小路(地図の上側に隠れていますので、下にドラッグして下さい。)
マップの操作について
- マップの上でマウスを任意の方向に動かす(ドラッグする)と表示範囲が変わります。
- マップの左にある+(プラス)ボタンをクリックする毎にマップが拡大され、−(マイナス)ボタンをクリックする毎にマップが縮小されます。
- 図の右上にある[地図]のボタンをクリックすると地図タイプを切り替えることができます。
- 非表示にした吹き出しを再度表示するには、赤いアイコンをクリックして下さい。
- 最初の状態に戻すには、キーボードのF5キーを押下してください。


